ほとんどの言語には4つのスキルが必要です。
読む。書く。聴く。喋る。最初の2つが文字を使うもの。
手 → 文字 → 目こんな感じで、文字を媒介として情報を共有します。
文字を使いますから情報は残りますし、やりとりについても文字を書いたり、現代ならパソコンで打ちながら考えたり辞書を引く時間があります。
一方、後の2つは文字を使いません。
口 → 音声 → 耳こちらは音声が媒介ですから、情報が残りません。
聞いてパッと判断し、すぐに答えなくてはならない。
友達同士の会話なら待ってくれるでしょうが、ビジネス上では辞書を引きながら喋るワケには行きません。
もともと日本の
英語教育は読み書き偏重傾向が強いですから、文字に頼る情報伝達の方に取っ掛かり易さを感じ、Listening と Speaking により大きなストレスを感じる人が多いようです。
Listening の場合は重要な単語が最初に集中しますから、会話の始まりを聞き逃さないこと。
発音や喋りのスピードについては数をこなすしかありませんが、実際の会話の中なら「ゆっくり喋って」と頼むこともできますし、そうすれば相手の言っていることも理解できるようになるでしょう。
難しい単語が出てくれば、「その単語は分からない」という意思を表せば、分かりやすい単語を使ってもくれます。
問題はお喋り。
自分が主になって言葉を発しなくてはなりませんから、誰の手伝いも借りることができません。
辞書を使う余裕があればいいですが、普通は瞬発力が勝負。もたもたしていると何も言えないままサヨナラしなくてはならなくなります。
駅ですれ違った外国人が路線図を見つめて考え込んでいたとか、繁華街の真ん中で地図を持って迷っている風の外国人を見かけたりとか。
声かけてあげようかな。お手伝いしてあげたいな。
相手が聞きそうな質問もおおよそ推測はつきますし、「聴く」という部分はこの場合特に問題はなさそうです。
でも、ちゃんと説明できるかどうかが分からない。
説明できないのに、声は掛けられない。
そうして素通りしてしまった。
そんな経験、誰しも一度や二度はありますよね?
もっと切実なのは、ビジネスの現場で応答ができないこと。
時間との戦いの中で、聞かれたことにすぐに言葉が出せなければ、相手はあなたにその問題やビジネス課題を処理するだけの能力があるのかどうかが分かりません。
「喋れない」だけなのに、あなたの中にある知識を出せなければ「分かっていない」とも受け止められかねません。
しかも、誤解のないように話をしなくてはならない。
このブログでは、英語が喋れないと言う人を対象にしたヒントを掲載しています。
お喋りには
瞬発力が必要です。
相手の質問に答えるのに、もたもたしてはいられません。
英語と
日本語では言語の構造も文法も、性格や文化背景も違います。
これだけ違うのですから、日本語で考えたことをそのまま英語にするのは難しい。
でもあなたが一番言いたいことは何かを突き詰めて行けば、頭に思い浮かんだ日本語をそのまま英語にする必要はないということに気付くでしょう。
A社との契約に関しては、XX法に照らし合わせ、契約内容の妥当性をチェックし、問題がある場合には顧問弁護士に相談し、違法にならないよう措置を講じてもらう。たとえば、この文章を英語にするとしたら、そのままではとても難しい。
これを、ステップ毎に分解してみると、次のようになるでしょう。
1. XX法について調べる。
2. A社との契約内容が正しいかどうかをチェック。
3. 問題があるなら、
4. 顧問弁護士からアドバイスをもらう。これだったら、英語でも言えそうじゃありませんか?
1. Study Act XX,
2. and check if the contract with A is legally correct or not.
3. If there is any problem,
4. ask our consultant for advice.文書としてこのような
書き方はビジネスのスタイルには合っていないかもしれませんし、それはまたそれぞれの会社や業界の慣習に合わせた表現方法を取るべきですが、
口頭の場合には文章のスタイルは関係ありません。
音声情報だけですから後にも残りませんし、むしろ聞く側も小難しい単語や文法でまくし立てられるよりは、簡潔にポイントを分かりやすく言ってもらった方が誤解がありません。
このブログでは、上の例のように英語にしやすい日本語の思考法を重点にお伝えして行きたいと考えています。
お喋りに対してのストレスが低くなれば、他の部分に学習時間を回すこともできますしね。
もちろん、英文レターや文書についても、面白い事例に遭遇したときにはご紹介して行くつもりですので、今後ともよろしくお付き合いくださいませ。